和食器のお手入れ方法

木製品

白木・無塗装商品

おひつ/半切/セイロ/抜型 等

本品を最初にご使用になる前にまず、アク抜きをしてください。

小物は洗い桶やボウルに水をはって、酢をおちょこで1~2杯程度入れその中に浸してください。 おひつなどは、中に酢水をはってください。

時間的には、1~2時間が適当です。(米のとぎ汁も効果的です。) その後かるく水洗いをして、布巾で軽く水気をふき取り、
日陰干しにしてからご使用下さい。

まな板などの大型商品は、直接60~70℃のお湯を数回かけてください。

白木・無塗装商品

1 使用前

  • 軽く濡れ布巾で拭いてご使用下さい。食品の臭いや色がしみ込みにくくなり、黒ずみも防げます。

2 使用後

  • 水又はお湯でさっと洗い、すみやかに水気をふき取ってください。
  • 長い時間水に浸すと木の老化を早め変形、変色の原因となります。
  • 洗った後は、充分に乾かしてから片付けてください。生乾きはカビの原因になります。
  • 乾かすときは日陰干しをしてください。直射日光に当てると、反ったり割れたりする恐れがあります。
  • 洗浄機は使用しないでください。

3 保管方法

  • 充分乾いたら、吸収性の良い紙(ハトロン紙か紙袋)に包み、通気性が良く、直射日光の当たらない所に保管してください。ビニール袋に入れると、カビやヤニの原因になりますのでお避けください。

4 ヤニについて

  • 本品はときとして芳香のもとでもある木に含まれる樹脂(ヤニ)がにじみ出る場合があります。自然なもので害はありません。樹脂(ヤニ)は決して不衛生な物ではありませんので安心してご使用下さい。万一気になる場合は、市販の消毒用アルコール(エタノール)でヤニを木全体にのばす様にふきとってください。

5 備考

  • カビの原因は、よごれと湿気です。食品のカスが残っているとカビの原因になりますので丹念に洗ってください。もしカビてしまったら、米のとぎ汁に一昼夜浸してからたわしでこすってください。

6 備考

  • しばらく使用していなかった飯台や桶は、底から水漏れしたりタガおちしたりすることがあります。原因は乾燥のしすぎによるものです。しばらくの間水をはってください。木が膨らんで、水漏れしにくくなります。
  • 木桝は、ご使用の準備で水に浸けたりせず、濡れ布巾で拭く程度にしてください。祝宴の準備の際、酒をそそいで長時間放置せず、なるべく間際にご用意ください。

塗装商品

ウレタン/漆

  • 製造直後の塗装商品には特有の臭いがあり、抜けるのに時間を要します。特に温かいものを盛り付けた場合、気になることがあります。短時間で完全に塗装の臭いを取りのぞく技術はありません。桶の場合は、60~70℃のお湯を桶に注ぎ、軽くかき回してすぐに捨てる作業を何度か繰り返すことで若干の緩和がみられます。
  • ご使用後は水又はお湯でさっと洗い、すみやかに水気を柔らかい布でふき取るようにしてください。長い時間水に浸すと木の老化を早め変形、変色の原因となります。
  • 洗った後は、充分乾かしてから片付けてください。生乾きはカビの原因になります。
  • 乾かすときは日陰干しにしてください。直射日光に当てると、反ったり割れたりする恐れがあります。
  • たわし、アルカリ洗剤、みがき粉等の使用は避けてください。変色、剥離(はくり)の原因になります。
  • 漆塗り商品の場合体質によりごくまれに漆でかぶれる事があります。ご注意ください。
  • 洗浄機は使用しないでください。破損、塗装の剥離等の原因になります。
  • 商品は丁寧にお取扱いください。塗装の剥離はカビの発生の原因となります。

塗装商品


金属製品

コンロ・鍋関係

  • 絶対に空焚きしないでください。
  • 加熱中、金属部分は熱くなりますのでやけどにご注意下さい。
  • コンロをご使用の際には必ず敷板を敷いてご使用下さい。
  • 附属品(敷板、火皿等)はご使用前に確認してください。
  • 使用後は良く洗って空拭きした後乾燥してください。
  • スチールたわし、金属ヘラ、みがき粉等を使用しないでください。
  • 金属製器具のため、電子レンジでは使用しないでください。

コンロ・鍋関係

メッキ商品

  • 洗浄機は使用しないでください。塗装の剥離、黒ずみの原因になります。
  • 使用後は水洗いの後柔らかい布で拭いてください。
  • 銀メッキの商品は、硫黄分の多い温泉地等で使用しますと硫化しやすくなり、変色する場合がありますのでご注意下さい。
  • 表面が水垢等で汚れた場合は、金属クリーナーを適量柔らかい布などにつけ、軽く磨いてください。

メッキ商品


竹製品

1 お手入れ方法

  • 通常は柔らかい布や布巾で空拭きしてください。
  • 汚れのひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、水をよく切り風通しの良いところで日陰干ししてください。

2 使用上の注意

  • 湿気の多い場所や風通しの悪い場所での保管は避けてください。カビの発生の原因となります。
  • 長時間湯水につけたり、直射日光に当てないでください。又レンジや洗浄機は使用しないでください。
  • 竹製品等の場合、ささくれだっている物もございます。指等にささらないようご注意ください。

竹製品


固型燃料

1 保管方法

  • 保管は冷暗所に置き、直射日光のあたる所、火気の近く、高温になる所は絶対に避けてください。

2 使用上の注意

  • 着火したら最後まで燃やしてください。
  • 吹いて消すことは絶対にしないでください。
  • 燃焼中のつぎ足しは危険です。
  • まちがえて口に入れたり、食べてしまった時は、吐き出させ多量の水を飲ませ医師に連絡してください。
  • 燃焼中に刺激臭が発生した場合は、室内の酸素が不足しています。窓を開け室内の換気をよくしてください。

固型燃料


大型商品

屋台等組立商品

  • テーブル、カウンターなどに乗って作業をしないでください。軽量構造のため、破損、転倒の恐れがあります。
  • テーブル、カウンターはメラミン化粧板を使用しておりますので、直火など高熱になりますと変形する恐れがあります。
  • 移動する場合は両側をお持ちください。

什器・備品

什器・備品

  • 傾斜面や段差のあるところには設置しないでください。
  • 折りたたみ式の製品については、開閉時に指をはさまないように注意し、完全に広げてからご使用ください。
  • 可動部の隙間に手や指を入れないでください。けがをするおそれがあります。
  • ご使用前にボルト・ネジが完全に取り付けられていることをご確認ください。ボルトやネジがゆるんだままで使用しないでください。本体が破損してけがをすることがあります。
  • 商品の移動にあたっては引きずっての移動はしないでください。破損したり、転倒してけがをしたり、床を傷つけたりすることがあります。(キャスター付商品を除く)

ガラス製品

ガラス製品

  • ガラスは製造上、多少の気泡や流れ模様、ひずみが入る場合があります。また、透明度、厚み、色むら等ばらつきがある場合があります。
  • 使用始めは、中性洗剤などで洗浄してください。
  • 食器洗浄機は使用できません。手洗いしてください。
  • 洗浄時に、研磨剤スポンジ・金たわしなどを使用しますとキズや破損の原因になりますので使用しないでください。
  • キズがつくと破損しやすくなります。キズ、カケ等の異常がある場合は使用しないでください。
  • 急激な温度差での使用は避けてください。(急激な温度変化で割れることがあります。)
  • 局所的に衝撃をかけないでください。破損の恐れがあります。
  • 耐熱ガラスではありません。電子レンジ、オーブン、直火などの使用はしないでください。
  • 長時間水を入れたままにしますと水垢などがこびりつき落ちにくくなりますので適宜に洗ってください。

器の正しい置き方

格調高い白木の器

器としての木製品は器の中でも紋様も彩色もない白木地のものは格調高く、最上格とされております。
食べ易く、自然で美しく見える置き方をしたときがその器の正しい置き方です。

下の図が木製食器の正しい置き方の具体例です。

曲げものは「丸前角向」といわれるように丸い器はとじ目を手前に角ものは向こうにします。
器の底板は大体は柾目の板が使われますが、木製の器は柾目がたえず横になるように使うのが自然です。

曲げ物(角)
曲げ物(角)
とじ目を向こうに
曲げ物(丸)
曲げ物(丸)
とじ目を手前に
角もの
角もの
角を手前にしない
松花堂弁当
松花堂弁当
木目が横になるように
隅切板
隅切板
隅切角を右向こうに
角盆
角盆
木目が横になるように
せいろ
せいろ
とじ目を手前に
持手付
持手付
持ち手が横になるように
丸盆
丸盆
年輪の目のつまった方を右に
椀
木目のつまった方を手前に

葉皿・物相皿

笹の葉や楓の葉に代表される葉皿や物の型を写した物相皿は葉先などを左か向こう側にして置くのが自然です。

葉皿・物相皿


和食器の和心 カテゴリ